ヒートショック対策は温度のバリアフリー化

ヒートショック対策は温度のバリアフリー化

ヒートショックとは

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冬場は入浴中の事故が多くなってきます。寒い浴室と熱いお湯の温度差により急激に血圧が変動する「ヒートショック」が事故原因の一つとして考えられています。ヒートショックは入浴中だけでなく、暖かいリビングから寒い廊下やトイレなどへの移動だけでも起こる可能性があります。


ヒートショックを防ぐには、家の中の温度差を小さくする「温度のバリアフリー化」が大切です。

温度のバリアフリー化

家の中の温度差を小さくする方法をご紹介します。

玄関・廊下

暖かい居室から寒い廊下に出るだけでも、身体に負担がかかります。上着を羽織ったりルームシューズを履くなどして、温度変化を小さくしましょう。かかとのないスリッパや靴下は、転倒の危険性があります。足にフィットし、滑りにくいルームシューズをおすすめします。

トイレ

排便でいきむと血圧が上がり、排便後急激に血圧が低下するため、トイレもヒートショックが起こりやすい場所です。ガスファンヒーターなどの暖房器具を設置して暖めましょう。器具を設置するスペースが不要のため、床暖房を導入するご家庭が増えています。


また肌に直接触れる便座が冷たいと、血圧が急変動する可能性があります。暖房便座を利用したり、カバーをつけたりしましょう。

窓は冷たい冷気が入ってくる入口であり、暖房で暖めた空気が逃げていく出口でもあります。断熱性の高い窓に替えることで、効率的に家の中を暖めることができます。カーテンを閉めるだけでも効果があります。

 

「先進的窓リノベ2025事業」の実施が決定し、住宅の窓を断熱性能の高いものへリフォームする際には、一部補助金が交付されます。

【内窓やリフォームに関するご相談】
土佐ガス株式会社 アレンド TEL 088-885-1289
月~金曜日 / 9:00~17:30(祝日・年末年始除く)
※対応エリアは、高知市とその近隣市町村に限らせていただいております。詳しくはお問合せください。

洗面・脱衣室

衣服を脱ぐ脱衣室も寒さを感じやすく、ヒートショックが起こりやすい場所です。暖房器具を設置したり窓を断熱化して、温度変化を小さくしましょう。


暖房器具を設置するスペースが確保できない場合は、床暖房や後付けできる壁掛けタイプの脱衣室暖房をおすすめします。朝の身支度やお風呂前の脱衣を快適に行えます。

浴室

お湯をはる時にふたを開けたり、浴室暖房を利用するなどして、あらかじめ浴室内を暖めておきましょう。またお湯の温度が高いと、血圧が急変動する原因になります。41度以下のぬるめのお湯で、お湯につかる時間は10分までを目安にしましょう。


●入浴前に水分をとり、同居者に一声かける
●浴槽に入る前にかけ湯やシャワーを浴びる
●浴槽から出る時はゆっくり立ち上がる
●食後すぐや飲酒後の入浴は避ける
これらの行動もヒートショックの予防につながります。